過去のイベント2020年度
第18回 応用倫理・応用哲学研究会
隠喩と体験――現象学的研究の試み
- 日時:2021年3月23日(火)15:00-16:30
- 開催形式:ZOOM (オンライン開催)
- 講演者:佐藤 駿 (北海道大学)
- 司会:田口 茂 (北海道大学)
- 講演要旨:
「あらゆる概念形成は比喩にもとづく」(ショーペンハウアー)──このような主張を大袈裟な物言い,それこそ一種のレトリックだと思う向きは多いかもしれない。だが興味深いことに,隠喩(メタファー)という現象に注意を向けた前世紀の研究者たちは,隠喩(ひいてはレトリック一般)が単に言葉の技術(説得や魅力的な文章のための技術)の問題ではなく,むしろ思想や概念のレベルで扱われるべき何らかの事象を指していると考えた点でしばしば一致している。もしそうだとすれば,自覚的にであれ無自覚にであれ隠喩に頼らざるをえないあらゆる言説にとって,このような見方の持つ含意はとても大きい。本発表は,現象学の観点から──つまり〈隠喩的表現を用いるとき私たちは何を体験・経験しているのか〉という問いを通じてこのような見解を共有しつつ,隠喩の哲学が持つべき射程を示唆してみることにしたい。 - お申込:
- 事前に参加申し込みが必要です。
- 参加希望者は、下記のURLより申込フォームへ移動していただき、お申し込みをお願い致します。
- ⇒https://forms.gle/6baUkoew3Wu7U1ok7
- 申込締切は、2021年3月22日(月)です。
- お問い合わせ:
北海道大学大学院文学研究院応用倫理・応用哲学研究教育センター
Email: caep[at]let.hokudai.ac.jp
第17回 応用倫理・応用哲学研究会
医学における哲学的倫理的問題――医学概論の観点から――
- 日時:2021年2月26日(金)18:00-19:30
- 開催形式:ZOOM(オンライン開催)
- 講演者:杉岡良彦先生
(信貴山病院分院 上野病院診療部精神科)
- 司会:宮嶋俊一
(北海道大学文学研究院)
- 講演要旨:
哲学者の澤瀉久敬は、医学の哲学としての「医学概論」という学問を構築した。医学概論という学問の成立過程や、農学の科学哲学である「農学原論」との比較を通じて、医学概論とはどのような学問であるのかを紹介したい。
また、医師を養成する現在の医学教育やその後のガイドラインに沿った臨床の在り方は、画一的な臨床医を育成してしまう危険性を孕んでいるようにも思われる。さらに、医学は単なる基礎科学の応用ではなく、価値に関わる学問であり、治療選択の問題のみではなく、健康や延命、さらに苦悩への態度などの問題を含むが、こうした問題は、従来の科学的方法では答えることのできない問題である。
上記の具体的な事実を紹介し、参加者の皆様との対話を通じて、医学という学問や実践における哲学や倫理学の位置づけ、およびその意義について考えたい。また、医学部において医学哲学の講義が重視されない理由、およびこの現状がもたらす問題点についても考察したい。 - お申込:
- 事前に参加申し込みが必要です。
- 参加希望者は、下記のURLより申込フォームへ移動していただき、お申し込みをお願い致します。
- ⇒https://forms.gle/e7G21xpistABY278A
- 申込締切は、2021年2月25日(木)です。
- お問い合わせ:
北海道大学大学院文学研究院応用倫理・応用哲学研究教育センター
Email: caep[at]let.hokudai.ac.jp
応用倫理・応用哲学研究教育センター 研究会
学校における性暴力被害とその解決への課題
――札幌裁判原告・石田郁子さんのお話から
- 日時:2021年1月13日(水)18:15-20:00
- 開催形態:ZOOM(オンライン開催)
- 話し手:
石田 郁子 (フォトグラファー) - 聞き手:
辻 智子(教育学研究院) - 司 会:
瀬名波 栄潤(CAEP) - 概要:内閣府は、来年度(2021年度)、高校生や大学生などを対象とした性被害の実態調査を実施する方針を打ち出しました。これは政府の性暴力対策強化指針にともなう取り組みの一環として行われるものですが、これに先立って行われた支援団体等への実態調査からは、教員やコーチなど学校関係者による性的被害の実態が明らかにされています。学校もまた性暴力とは無縁でなく、それどころか「指導―被指導」「教える―教えられる」といった力関係の中で、むしろその問題は長く隠蔽されてきたと言えます。 そこで本研究会では、教師と教育委員会に対して損害賠償請求裁判を闘ってきた石田郁子さんに、その経験を軸に話をうかがいながら、学校における性暴力被害とその解決の方途について検討します。自らの身に起きた出来事を性暴力だと認識することも、またそこから助けを求めることも困難な未成年者の性的被害について、その回復はどのように展望できるのか、またそのような被害が起きないようにするには何が必要なのか、一緒に考えていきましょう。
- 対象:教職員・学生・一般
- 申込有無:有・事前に参加申し込みが必要です
- 申込方法:参加希望者は、下記のGoogleformのURLより申込フォームへ移動していただき、お申し込みをお願い致します。
- 事前申込GoogleformURL:https://forms.gle/iRRqdW9YbkcNZtBK9
- 締切:2021年1月12日(火)16:00まで
- 主催:北海道大学大学院文学研究院応用倫理・応用哲学研究教育センター
- 共催:北海道大学大学院教育学研究院 子ども発達臨床研究センター
北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター - お問い合わせ:
北海道大学大学院文学研究院応用倫理・応用哲学研究教育センター
Email: caep[at]let.hokudai.ac.jp
ランチサロン:「多様<性>のネットワーキング」へのご案内
- 概要:
本学主催の「異分野meetup week 2020研究者コミュニティサロン」に、「多様<性>のネットワーキング:セックス・ジェンダー・セクシュアリティ研究・教育が紡ぐ私たちの未来」を出展します。授業に関するトピックや新しいネットーワークづくりなど、みんなでこぞってざっくばらんな会話を楽しみましょう。以下にアクセスしてお申し込みください。 - 開催日時:
12月1日(火)午前11時30分~午後1時30分(途中入退室自由) - 事前申込アクセスURL:https://knit.synfoster.hokudai.ac.jp/article/1523
- お問い合わせ:瀬名波 栄潤(欧米文学研究室 / 応用倫理・応用哲学研究教育センター)
Email: june@let.hokudai.ac.jp
第16回 応用倫理・応用哲学研究会
Ethical Dilemmas in Health Care during the Corona Crisis and Beyond
- 日時:2020年11月13日(金)17:00-18:30
- オンライン開催(Zoomミーティング)
- 提題者:Dr. Martijn Boot (Assistant Professor: University College Groningen)
- 言語:英語
- 申込有無:有・事前に参加申し込みが必要です
- 申込方法:参加希望者は、名前・ZOOMに登録するアドレス・ご所属を、当センターのアドレス(caep@let.hokudai.ac.jp)までお送りください。
- 締切:2020年11月12日(木)お昼の12:00まで
- お問い合わせ:
北海道大学大学院文学研究院応用倫理・応用哲学研究教育センター
Email: caep[at]let.hokudai.ac.jp
公開シンポジウム 占領と性
- 日時:2020年10月31日(土)
13:30-17:00(開場13:00) - 場所:北海道大学
学術交流会館 講堂 - 参加費:無料(事前申込制・定員50名)
- 講演:
- 茶園敏美(京都大学)
- 「パンパン」といわれた女性たちの生存戦略
- 斉藤綾子(明治学院大学)
- ポスト占領期の「基地の女」
- 新城郁夫(琉球大学)
- 戦後沖縄におけるアジアの忘却とホモエロティシズムの領土化
- コメンテーター:
辻 智子(北海道大学)
種田 和加子(藤女子大学)
※ポスターをクリックすると講演要旨が見れます
- 趣旨:本シンポジウムは、日本における占領体験と性の関係について、多角的に考えることを目的とするものです。占領期の日本では、占領軍将兵を相手とする売買春がさかんになり、売春に従事する女性たちは「パンパン」と名指され、好奇の眼差しに晒されました。そうした女性たちの体験を問い直すと同時に、「パンパン」表象に潜むジェンダーの力学について検討したいと思います。また、ジェンダー・セクシュアリティの観点から、占領体験と戦争体験が語りの中でどのように接合されているのか、「本土」と沖縄の差異もふまえつつ、考察したいと思います。
- 司会:
水溜 真由美(北海道大学)
- 注意事項
- シンポジウムの参加には申し込みが必要です。参加申し込みは下記のアドレスからお願い致します。なお、定員に達し次第、締め切らせていただきます。
https://forms.gle/ep8AW6oqhge1zbRDA - 新型コロナウイルスの感染状況により、シンポジウムを無観客あるいはオンラインでの実施に変更する可能性があります。あらかじめご了承ください。
- 通常開催の場合、主催者側では、感染症対策として、アルコール消毒液による座席の消毒や、会場内の換気を徹底いたします。
- 会場駐車場はございません。公共交通機関のご利用をお願いいたします。
- シンポジウムの参加には申し込みが必要です。参加申し込みは下記のアドレスからお願い致します。なお、定員に達し次第、締め切らせていただきます。
- 主催:北海道大学大学院文学研究院 応用倫理・応用哲学研究教育センター
- お問い合わせ:Email: caep[@]let.hokudai.ac.jp Tel: 011-706-4088
イベント「映画『ぼくが性別『ゼロ』に戻るとき』さっぽろ上映会&トークイベント」
- 日時:2020年9月5日(土)
上映 17:15~/開場:16:30~(上映時間:17:15~18:45 トークイベント19:00~20:00) - 場所:北海道大学
学術交流会館 - 参加費:無料(事前申込制)
- トークゲスト:
- 渕上綾子氏(北海道議会議員)
- 満島てる子氏(7丁目のパウダールーム)
- 注意事項
- 新型コロナウイルスの影響により、オンライン上映に変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。
- 映画上映およびトークイベントでは、同時字幕の上映を行います。
- 会場駐車場はございません。公共交通機関のご利用をお願いいたします。なお、身障者がお乗りの車両のみ駐車場のご案内が可能です。その場合は、自家用車利用の旨を申し込みフォームにてご入力お願いいたします。
- 予約の締め切り日は8月30日(日)までとなっております。(なお、参加定員に達し次第、締め切らせていただきます)
- 主催:北海道大学LGBTsサークル 虹の集い
- 企画:ぼく「ゼロ」実行委員会
- 後援:札幌市、さっぽろレインボープライド実行委員会、北海道大学大学院文学研究院応用倫理・応用哲学研究教育センター
- イベントHP:
- お申込など詳しくは、主催「虹の集い」のHPをご覧ください https://nijinotsudoi.wixsite.com/hokudai-lgbts/movie